働く前に知っておくべき心構え
介護職として働くなら
介護の仕事に携わり、介護職として働くことを考えた場合に持っておくべき心構えがあります。介護職として働くためには技術と知識はもちろん必要ですし、資格も持っているに越したことはありません。しかし、学校を出ただけでは技術と知識はまだまだ不十分ですし、最初から教科書のように段取りよく介助を行っていくことができるわけでもありません。人に対して仕事をしていくため、実際に現場で経験しなければわからないこともたくさんあります。
こうしたことから、介護職として働くことを考えれば常に成長をしていく必要があります。そのため介護職として働く時に最も重要になることは常に学ぶ姿勢を崩さずに謙虚でいることになります。いつも学ぶ姿勢でいることができれば、同じ1つの仕事をとっても人より多くの経験を積むことができます。そして徐々に技術も知識も高く積み上がり、これからの社会に求められる介護職員として成長することができるはずです。ではこの学ぶ姿勢でいるための持っておくべき心構えについて紹介していきます。
相手を尊重する
介護は利用者の食事や排泄、入浴といったデリケートな人の生理的部分に関わる仕事です。そのため相手との信頼関係がとても重要になってくる仕事ですので、いつまでも相手を尊重する気持ちは忘れてはいけません。体が動かない人に対してやってあげているという気持ちではなく、あくまでも給料が発生する仕事ですので働かせてもらっている気持ちで接しましょう。
もちろん全てへりくだって言うことを聞いていては周りのスタッフに迷惑がかかることはもちろん、なにより無理なことを何度も言うことに対して人として接するのであれば毅然と断る対応は当たり前です。かえって子供扱いしている方が失礼に当たりますので、できないことはできないと対応しましょう。自分が丁寧な応対を心がけて働かせてもらっている気持ちを忘れなければ自然と無理なことを言ってくる人は少なくなるはずです。
敬語を使う
認知症の人や精神的に退行されている利用者とも数多く接することになる介護職ですが、あくまでも目上の人であり自分よりも人生経験を多く積んできた人です。そのためしっかりと敬語を使って利用者と接する気持ちは大事な心構えとなります。利用者とくだけた喋り方や赤ちゃん言葉で接する人などがいますが、大変な失礼に当たるということを理解しましょう。
現在は認知症を患ってしまっていたり、精神的に退行されていたとしても、父親として家族を支えてきた人、家族を守ってきた母親だった人がほとんどです。そのため利用者の家族が自分の父親、母親が赤ちゃんのように接せられるところを見て嬉しく思う人はいないどころか、悲しむ人がほとんどのはずです。